お客様からのご依頼

[A-1.ご希望をお聞かせください。(いくつでも)]
その他（※A-2の項目にお答えください）

[A-2.（A-1でその他を選んだ方）ご希望をなるべく詳細にお聞かせ下さい。]
勤務先の卒業式で着たいと思い、2年ほどまえ、色無地を作りました。色を決めるに当たり、主人公は学生だから・・・と考え、地味目のお色を選んだら、たいそう寂しい感じになってしましました。色も薄すぎたみたいです。今回、もう少し、晴れやかで、綺麗な色に染め直していただきたいです。よろしくお願いします。

[D.ご質問・ご要望がございましたらお聞かせください。]
現在のお色は薄い灰色ですが、これを、いったん白く色抜きしてから染めていただくのがいいのか、この上から色を入れていただくのがいいのか、お教えください。また、お色は、枯草色、淡黄、鳥の子色、はちみつ色、肌色、とのこ色、のあたりを希望していますが、プロのかたのご意見を伺って、考えたいです。

返信内容

K　様
お問い合わせ有難うございます。
現在の地色の「薄い灰色」の薄さがどの程度なのかがわかりませんが
綺麗な地色にするためには色抜きをしてから染め直したほうがいいと思います。
「枯れ草色」「淡?」のような色がいいのではないでしょうか。
他の色はやはりちょっと寂しく感じられると思います。
４１歳の方でしたらまだまだお若く綺麗な地色がお似合いになると思います。
解き、は縫いー洗い張り―シミ、汚れ落としー色抜き―染直しー湯のしー紋入れー仕立て直し
この工程を辿りまして６万円位で出来上がると思います。
一つ縫い紋は入れておいたほうがお茶席など着ていただける機会が多くなります。
よろしければ小さくたたんでお送りください。
拝見してお見積もりさせていただきます。
よろしくお願いします。

納品時のメール内容

K　様
この度は公庄工房をご利用くださり有難うございます。
お預かりしています色無地染め直し出来上がりました。
紋も丸に揚羽蝶に描き直しました。
解き、羽縫い―洗い張り―色抜き―染め直し―湯のし―紋入れ直し―仕立て直し
この工程を辿りまして６万３千円（消費税を含みます）になりました。

染め直すに当たり迷いましたがやはり色抜きをしました。
地色の爽やかな明るさを出すためには、色抜きをしてから染め直したほうが間違いないと判断しました。
これでほぼお聞きしたご希望の地色に染まっています。
お目出度い席にふさわしく自己主張しすぎず爽やかな地色になったと思います。
この色無地を私のＨＰ京友禅　公庄工房に掲載のお許しをお願いします。
少しでも多くの実績を見ていただき安心して公庄工房に来ていただきたいと願っています。
有難うございました。
今後とも公庄工房をよろしくお願いします。

お客様からの返信内容

こんばんは、Kです。
昨日、お着物が届きました。

あっと息を呑むような美しい色で、しばらくは手にも取らず、眺めていました。
まったく新しい着物になって、帰ってきました。

正直、お色については、心配もしていました。
お電話では、「鶸色（ひわいろ）と枯草色のあいだで」とお願いし、その後、色見本を送っていただき、鶸色寄りの、やや濃い目の色でとお願いしましたが、染め上がったものは、想像を上回るような美しさでした。

鶸色って、綺麗な色ですね。
ほんの少し、グレーがかったようなこのマットな色が、3月の卒業式には似合うような気がします。
帯選びが難しそうですが、それを考えるのが、また楽しみです。

紋も今回は染め抜き紋にしていただき、また、丈もおかしかったところを直していただき、助かりました。

この度は素晴らしい技術で、丁寧なお仕事をしていただき、ありがとうございました。
● 工程(色無地染め直し)

1、解き、羽縫い
2、洗い張り
3、色抜き
4、染め直し
5、湯のし
6、紋入れ直し
7、仕立て直し