着物模様を考えるには

一般の方がご自分の着物の模様を考えるといってもどこをどう考えればいいのか漠然としていて分かりにくいと思います。ここでは出来るだけわかりやすく模様の基本を説明させていただきたいと思います。

裾模様を構成するためには

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着物の模様は、裾模様の構成が決まるとそれに基づいて胸、肩、袖の模様も決まります。
裾模様には基本となる三つの大きなポイントがあります。
図の1の数字が示す上前、2が下前後ろ、3が上前後の三つです。そのポイント三つの模様を補足するため他の小さい丸があります。付け下げであっても、訪問着、振袖、留袖であっても同じです。その着物の予算に合わせて模様は変化しますが基本に基づいて変化します。
模様の中で一番中心となるのが上前のポイント1の模様です。上前の模様をお伝えくだされば予算に合わせて省いたり、加えたり変化させ構成することが出来ます。
ためしにご自分の着物を広げてご覧ください。
多少のずれはあっても基本に基づいて模様があるはずです。
(小紋は別です)
※作家の制作した着物は当てはまらない場合もあります。
作家個人の感覚を生かすために独特の構成を工夫する場合があるからです。

お客様からのご依頼による実例

実際の例を挙げて説明します。 お客様からのメールです。

娘の名前にも使っている「月」が私は大好きで、どの形も好きですが、しいて言えば三日月が好きです。
月を着物に描くのはおかしいですか?(ちなみに母はおかしいのでは?と言ってます)
月と月明かりに照らされる(あくまでもイメージですが)お花を描きたいと思うのですが、これといって好きなお花はありません。
ですが、なんというか、ぼてぼてっとした感じの大きな花、例えばボタンやバラやあじさいなど、、、
そういうお花はあまり好きではありません。
実際には好きですが、このお着物はなんて言うかクールな感じにしたいというか、清楚な感じというか、、、
たとえばすずらんやカスミ草のような小さいお花をちりばめて、清涼感のあるお着物にできたらと思います。
どうでしょう?こんな内容でイメージ何か浮かびますか?
デザインの手助けになるようなことがあればなんでも聞いてください。

お客様からのメールを基にして図案を描いてみました。 実際の例を挙げて説明します。

下記、画像をクリックで拡大表示します。

月と言えばイメージはやはり秋です。
ご希望の鈴蘭やカスミ草は春の花です。
そこで春と秋の花を一緒にまとめて、上前のポイントには野菊、かすみ草、すすき、などと共にバックに三日月を配しました。
上前後は、スズランを中心に、下前後には、野菊、ホタルブクロ、吾亦紅と全体を野草の花でまとめました。
これでこの訪問着の裾模様ができあがりました。
この図案をお客様にご提案し判断を仰ぎます。

●予算三十五万円 (八掛、胴裏、仕立て代金を含む)

公庄工房ではお客様のご希望をお聞きしそのお客様だけの着物を、多くの伝統工芸士の職人が協力しあって作っています。
本物の手描京友禅の着物が、複雑な流通を省くことにより市価の半額以下の価格で提供させていただけます。ご予算に従って作らせていただくことも可能です。

一度メール、お電話などどちらでもご相談ください。

Mail  guzyou@yuuzen.jp

TEL     077-592-2279

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掲載させていただいてる例は全て公庄工房での実際の例になります。写真の掲載のご協力をお願い致します。