黒留袖染め直し、訪問着仕立て直し
公庄工房の手洗い仕上げは業者の丸洗いと違い、シミ、カビ、汚れ落とし、地色補正の職人さんが
仕事机の上で刷毛、ブラシなど道具を使って1着1着丁寧に洗い、汚れによっては薬品を使って落とします。
最後にプレスで仕上げます。昔からの着物の洗い方です。
お客さまからの最初のメール
Subject: 着物リフォーム問診表からのお問い合わせ
■A-1.ご希望をお聞かせください。(いくつでも) : 地色が変色してしまった, その他(※A-2の項目にお答えください)
■A-2.(A-1でその他を選んだ方)ご希望をなるべく詳細にお聞かせ下さい。 : 義母から譲り受けた黒留袖です。
全体的に色あせているため黒染め直し、刺繍など傷んでいるところの補修、身丈や裄丈出しと
長襦袢のお仕立てをお願いしたいと思っております。
■B.今回のお着物のご購入入手時期、または作成時期 : 昭和50年代 ?
■C-1.着られる方の年齢(選択してください) : 五十代
■C-2.(C-1でその他を選んだ方)内容をなるべく詳細にお聞かせ下さい。 :
■D.ご質問・ご要望がございましたらお聞かせください。 : 他に、若い時に作った付下げの染み抜き、袖丈直し等、リフォームをお願いしたいです。
よろしくお願いします。
■お名前 : K T
公庄工房からの返信
K T 様
お問い合わせ有難うございます。
黒留袖染め直しは、
解き、羽縫い―洗い張り―シミ、汚れ落とし―柄伏せ―地色染め直し―蒸し、水元―湯のし―金彩―刺繍直しー仕立て直し
この工程をたどりまして14~15万円になると思います。
模様、刺繍の傷み具合など分かりませんがこれくらいの価格で仕上がるでしょう。
刺繍を新しくやり直さなければならない場合はもう少しかかります。
金彩を加えますと購入された頃の留袖となって甦ります。
仕立て直すことになりますので寸法はご希望の寸法で仕立てることが出来ます。
長襦袢、
長襦袢は今あるのを仕立て直すのでしたら3万5千円になります。
解き、羽縫い―洗い張り―シミ、汚れ落とし―仕立て直し…この工程になります。
新しく生地を購入し仕立てますと5万円になります。(生地は正絹のいい生地を選びます)
付け下げリフォーム、
シミ、汚れによっては解かなければ落とせない場合もあります。
解き、羽縫い―洗い張り―シミ、汚れ落とし―地色補正―湯のしー金彩―仕立て直し
この工程をたどりますと6万円になります。
手洗い仕上げ―袖丈直し・・・・この工程で仕上がりますと2万5千円くらいになると思います。
どちらで仕上げられるかは拝見しないと分かりません。
公庄工房の手洗い仕上げは業者の丸洗いと違い、シミ、カビ、汚れ落とし、地色補正の職人さんが
仕事机の上で刷毛、ブラシなど道具を使って1着1着丁寧に洗い、汚れによっては薬品を使って落とします。
最後にプレスで仕上げます。昔からの着物の洗い方です。
業者の丸洗いは、
多くの着物を洗濯機械の中で一緒に洗いプレス仕上げをしています。
お化粧など汚れによっては落とせていません。
縫いこみ生地の多い衿などでは、中の生地がよってしまいごわごわしているのを見かけます。
よろしければ小さく畳んでお送りください。
拝見しお見積りさせていただきます。
よろしくお願いします。
御客様とのやり取り
K T
納品時の公庄工房からのお手紙
K T 様
この度は公庄工房をご利用くださり有難うございます。
お預かりしています黒留袖染め直し、付け下げ訪問着袖丈直し、手洗い仕上げ、長襦袢直し、出来上がりました。
新しく留袖に合わせて長襦袢仕立て上がりました。
黒留袖、
解き、羽縫い―洗い張り―シミ、汚れ落とし―柄伏せ―染め直し―蒸し、水元―湯のし―仕立て直し
この工程をたどりまして14万円になります。
付け下げ訪問着、
袖丈直し―金彩―手洗い仕上げ―プレス仕上げ
この工程をたどりまして3万円になります。
長襦袢袖丈直し、手洗い仕上げ1万5千円になります。
長襦袢新調 5万円になります。
合計金額 23万5千円になりました。
新調されました長襦袢の生地は正絹のいい生地を選びました。
この生地ですと居敷き当て仕立てでなくても大丈夫です。
この着物を私のHP京友禅 公庄工房に掲載のお許しをお願いします。
黒留袖は染め直しますと地色やけを直すことが出来、また着ていただける様に仕上がります。
多くの方に見ていただきご利用していただきたいと願っています。
有難うございました。
今後とも公庄工房をよろしくお願いします。
平成27年11月30日
公庄 工房 公庄 武雄
納品後にお客様からはご丁寧なお電話いただきました。
有難うございます。