完全お誂え・オーダー長羽織
いつも乍ら、色、図柄とも私の希望を全てお汲み取りいただいた出来上がりに感激いたしております。
ありがとうございました。
お気にしていただいた鶴の朱色ですが、全く問題なく、地色も含め全体的な色合いも私のイメージどおりの色合いに仕上げていただきました。
素人が色についてあれこれ申しましてもうまくお伝えできなかったり、専門的な知識がないのでご無理な要望でしたりと中々難しいことだと思いますが、
それでも色々と希望を聞いてくださり尚且つ、公庄工房様ならではの感性で仕上げていただき、今までの名古屋帯2点ともども本当に心から感謝致しております。
御客様からの最初のメール
今回、袷の長羽織のオーダーをお願いしたく考えております。
濃い紫の地に、雪輪染め疋田(藤色)と鶴丸紋(色)を描いていただきたいと思って
おり、
どの鶴丸紋にするかはまだ決まらないのですが、「変わり鶴の丸」か「鶴の丸」が良
いかなと
思っております。
雪輪染め疋田は藤色系で、鶴丸紋は淡い色を数種類使っていただけたらと考えてお
り、
幅広い着物に合わせたいので、金彩は極極少なめを希望しております。
柄割りの感じは公庄様のHPに掲載されております、付け下げの「笹に雪輪小花」に近
い様なイメージだと思います。
例えば、「笹に雪輪小花」で言いますと、雪輪を鶴丸紋に、笹を雪輪染め疋田に、
又はあまり細かい絵は入れずに、少しずつ大きさの違う鶴丸紋と雪輪染め疋田をぽん
ぽんと飛ばす、ですとか、
雪輪染め疋田に鶴丸紋を重ねるですとか、・・・・などですが、如何なものでしょう
か?
勝手な希望ばかりですので、お気遣いなく専門家のご意見をお聞かせください。
予算は、羽織の価格がなかったので一方的な希望ですが、仕立て上がり○万円くらい
でお願いできたらと思っておりますが、
ご提示をいただいてご相談させていただきたいと思っております。納期は今年の11月
までに出来上がれば良いのですが如何でしょうか?
尚、来月5月15日(日)から17日(火)まで京都訪問の予定でおります。お忙しい中
とは存じますがまた工房の方へお邪魔させていただいていろいろと御相談をさせてい
ただければと思っておりますが、お願いできますでしょうか?
今回は京都訪問といいましても、比叡山と大阪にも行く予定で、上洛日が「葵祭」と
いうのは偶然でした。
あまり時間がなく、16日(月)か、17日(火)の朝しかお伺いできる日がありません
ので、公庄様のご都合がお許しいただければお邪魔させていただきたいと思います。
今回も勝手な希望ばかりで申し訳ありませんが、素敵な一生物の羽織ができますよう
願っております。
何卒宜しくお願い申しあげます。
公庄工房からの返信
S H 様
いつも公庄工房のオーダー着物をご利用くださり有難うございます。
今回は羽織、有難うございます。
文に従って図案作成します。
図案を見ていただき修正を加え進めさせていただきます。
金彩は使わないように考えたいと思います。
5月16,17日どちらでもご都合のいい日にお越しください。
決まりましたらお知らせください。
工房にてお待ちしています。
よろしくお願いします。
御客様からの返信
公庄様
先日は図案をお送りいただきましてありがとうございました。
概ね思い描いていた通りです。
疋田は公庄様のご提案の様に「霞染め疋田」にしていただきたいと思います。(さすが、公庄様です)
後ろ身頃はほぼ図案の通りで、見本のような向かい合せの双鶴紋、横向きの鶴丸紋、上向きの鶴丸紋、
それに「霞染め疋田」、
メインになる双鶴紋を少し大きめにしていたければと思います。
袖は前後ともに一羽の鶴丸紋に霞染め疋田、(いろいろとわがままが多いので、袖は前だけでも?)
前身頃ですが、左前身頃に少し大きめの向かい合わせの双鶴紋、右前身頃上部に「霞染め疋田」を描いていただくのはいかがでしょうか?
そしてわがままなお願いですが、身頃内側(裏)に小さめの亀さんを一つ描いていただきたいなあと思っています。
更にわがままを申しますと、できれば羽裏を亀甲にしていただけないかとも思っています。(羽裏もオーダーということではなく、既製の羽裏で予算内であればということです)
色のことでも又いろいろと悩んでご迷惑をおかけすることと思いますが何卒宜しくお願いいたします。ちなみに地は濃い紫、鶴は淡い色を数色、霞は藤色、で考えております。
公庄工房から納品時のお手紙
S H 様
いつも公庄工房の完全お誂えオーダー着物をご利用くださり有難うございます。
御注文いただきました羽織「疋田霞に向い鶴」出来上がりました。
お引っ越しなどで発送が少し遅れてしまいました。
申し訳ありません。
御主人さまとご来訪いただき有難うございます。
このオーダー羽織はその折のお話に基づき進めさせていただきました。
図案作成―生地購入―湯のし―ご指定の寸法で仮絵羽―下絵―糸目、糊伏せ―地染め―蒸し、水元―疋田、友禅―蒸し、水元、水洗―湯のし―ガード加工―仕立て
この工程をたどり出来上がりました。
出来上がる前にご入金いただき有難うございます。
御蔭さまでお引っ越しも無事終えることが出来ました。
「向い鶴」の有職指し、朱の色が気になっています。
普通ですとこれ以上抑えますと地味になり過ぎますので避けます。
少し抑え気味にはしていますがS様はもっと抑えた色を御希望ではないかと心配しながら進めました。
もし、もっと抑えたほうがよろしければ直させていただきますので桐箱から出し、挟みつけてある状態にして着払いでお送りください。
もう少し地味にするのはそれほど難しいことではありません。
直ぐに直してお送りします。
この羽織を私のHP京友禅 公庄工房に掲載のお許しをお願いします。
少しでも多くの実績を見ていただき京友禅着物の美しさを理解していただきたく願っています。
有難うございました。
今後とも公庄工房をよろしくお願いします。
平成28年8月27日
京友禅公庄工房 公庄 武雄
納品後のお客さまからのメール
公庄工房様
お世話になっております。
本日、羽織を受け取りました。
いつも乍ら、色、図柄とも私の希望を全てお汲み取りいただいた出来上がりに感激いたしております。
ありがとうございました。
お気にしていただいた鶴の朱色ですが、全く問題なく、地色も含め全体的な色合いも私のイメージどおりの色合いに仕上げていただきました。
素人が色についてあれこれ申しましてもうまくお伝えできなかったり、専門的な知識がないのでご無理な要望でしたりと中々難しいことだと思いますが、
それでも色々と希望を聞いてくださり尚且つ、公庄工房様ならではの感性で仕上げていただき、今までの名古屋帯2点ともども本当に心から感謝致しております。
公庄工房様の作品としてHPに羽織を掲載していただくことは私といたしましても幸いです。宜しくお願いいたします。
まだまだ残暑の厳しい折、御身体にお気をつけて益々のご健勝を祈念いたしております。