ご注文いただきました訪問着「束ね熨斗 四季草花」出来上がりました。
S様のブログの9月24日(Maria Callas Diary)
に掲載していただきました。
S様ありがとうございました。
訪問着「束ね熨斗 四季草花」
お客様からのご依頼
公庄 武雄様
公庄様
ご無沙汰致しております、Sです。
春になったら訪問着のオーダーをお願いしたいとお伝えしていましたが、
そろそろ図案を考える時期になりました。
今回は袷の訪問着で、8月末完成でお願いできればと思います。
色は黄色と山吹色の中間くらいの色を考えておりますが、まだ詳しく決めておりません。
例:http://www.colordic.org/colorsample/f7cf62.html
図案ですが、添付の写真のような束ね熨斗も良いかとぼんやり考えていますが、
この写真の着物は染め疋田で熨斗が描かれているところが、あまり好みではありません。
また、花も橘だけではなく、四季の花が入っているようなものがいいかな・・・と。
他にこの色味で何かお勧めの図案があれば、アドバイス頂けましたら幸いです。
相変わらず千總風な、写実的ではない柄が好みです。
振袖と訪問着の中間のような、少し華やかな訪問着を希望しています。
お手数をおかけ致しますが、今回もどうぞ宜しくお願い致します。
追伸
4月7日~8日の2日間、京都に旅行に行きます。
もし実際にお会いして何かを決めたほうが良いようでしたら、8日は比較的自由がききます。
その際はご連絡くださいませ。
ご依頼への返信内容
S様
お久しぶりにメールありがとうございます。
昨日までは寒かった京都ですが、今日午後になり暖かくなってきました。
訪問着「束ね熨斗に四季草花」のご注文ありがとうございます。
参考写真の熨斗は全て疋田になっていますので物足りません。
熨斗の中には疋田だけでなく模様をいれたほうが引き締まります。
バックに四季草花を配したほうがいいと思います。
「観世流水に花筏」の時と同じように図案を作成してお送りしたいと思います。
その図案を見ていただきご意見をお聞かせください。
前回と同じように進めてはいかがでしょうか?
きっとお気に召す訪問着が作れると思います。
四月八日お時間がありましたら是非工房へお立ち寄りください。
この頃は鴨川の岸辺は桜が満開でしょう。
いい季節になっています。
よろしくお願いします。
京都市右京区西院西今田町1-3
公庄工房 公庄 武雄
納品時のメール内容
S様
この度も公庄工房をご利用下さり有難うございます。
ご注文いただきましたオーダー訪問着「束ね熨斗」出来上がりました。
40才代でも着ていただけるよう全体は少し柔らかい雰囲気に仕上げました。
地色との兼ね合いで金彩の効果が充分生かされませんでしたがいい訪問着に仕上げることができたと思います。
白生地―湯のし―仮絵羽―下絵―糸目、糊伏せ―地色染―蒸し、水元―湯のし―友禅―蒸し、水元―湯のし―金彩―金駒刺繍―仕立て
入金につきましては勝手なお願いをお聞きいただきありがとうございます。
ブログなど色々とご協力頂き感謝しています。
私にこの仕事が出来ている間に少しでもいい着物をたくさんの方にお届けしたいと頑張っています。
何人もの伝統工芸士の職人さんにご協力をいただき出来上がる着物は他になかなかあるとは思えません。
日本文化の象徴の一つ京友禅着物の素晴らしさを多くの方に理解していただきたいと願っています。
有難うございました。
今後とも公庄工房をよろしくお願いします。
平成24年9月7日
公庄 工房 公庄 武雄
お客様とのやり取り
公庄様
お返事が遅くなりまして申し訳ありません。
お品は無事、手元に届き、確認させて頂きました。
このところ舞台などがあって時間が取れず、実家に置いたままになっていたのですが、
今週包みを開けて広げて見ました。
ブログにアップしてからご連絡しようと思っていたら、遅くなってしまいました。。。
寸法も指定どおりで、全く問題ありません。
広げた瞬間、生地の重みが手になじみ、「あぁ、良い生地を使って下さったのだなぁ」とわかりました。
友禅も反物の時よりも数倍輝きを増したように思えますし、束ね部分の金駒刺繍もとても豪華で、
地色も友禅も刺繍も生地も、全てが私の理想どおりに出来上がってきてくれました。
とても素敵な着物をお作りくださり、本当にありがとうございました。
来月の舞台でこれを着るのが今から楽しみでなりません。
来週あたり、母と一緒にどの帯や小物を合わせるか、楽しみながら選びたいと思います。
半年間、どうもありがとうございました。
また次の春に、新しい着物の製作を宜しくお願いします。 S ================== 公庄様
東京は今日からだいぶ秋らしい陽気になってきました。
京都はいかがでしょうか?
昨日付けのブログで、今回の訪問着最後の記事をアップしました。
よろしければご覧下さいませ。
また、今回の製作過程および着物につき、HPへ是非掲載をお願いいたします。
オーダーを迷っていらっしゃる方へお役に立てば幸いです。
帯などにつきましても、お知らせ頂きありがとうございます。
今年の予算を使い切ってしまったので、また来年予算が出来ましたら、
ご相談させて頂きたいと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。
S
お客様との二度目のやり取り
公庄様
いつもお世話になっております。
先日お作り頂いた黄色の訪問着ですが、昨日三味線の舞台があり、着用させて頂きました。
少しピンボケ気味ですが、写真をお送り致します。
着てみるとさらに豪華になって、まわりからもとても評判が良かったです。
素敵な着物をお作り頂き、どうもありがとうございました。
HPへの掲載ですが、ピンボケの写真になってしまいましたが、よろしければお使いくださいませ。
既製品ではなかなか無い地色に素敵な色使いの友禅と豪華な金彩でしたので、
周りの方からは本当に好評でした。特にご年配の方に評判が良かったようです。
品のある着物だったからでしょうか。
また年明けの初釜で着ますので、そのときにはもう少し良い写真が撮れるようにがんばります。
来春は、明るい黄緑色の訪問着を考えています。
先日お作りになっていた古楽器柄の訪問着をベースにアレンジしたものがいいかなと思っていますが、
同じようにならないようにするのも難しいですね。また3月頃になりましたらご相談させてください。
朝晩が特に冷え込むようになりましたので、公庄様も体調にはお気をつけ下さいませ。
● 工程
1、白生地
2、湯のし
3、仮絵羽
4、下絵
5、糸目、糊伏せ
6、地色染
7、蒸し、水元
8、湯のし
9、友禅
10、蒸し、水元
11、湯のし
12、金彩
13、金駒刺繍
14、仕立て