京都・着物つれづれ|公庄工房

京都・着物つれづれ

お母さんの振袖染め直し

お母さんの振袖染め直し

レンタルの振袖の多くがインクジェット印刷になっています。このような振袖よりお母さんの振袖のほうがいい…と云われる娘さんが多くなってきているように思われます。確かにお母さんの振袖を染め直し金彩で手を加え、娘さんの寸法で仕立て直せば新しい振袖となって甦ります。Y様、その節は娘さんとご一緒にご来訪くださり有難うございました。娘さんも大学を卒業され、元気に社会人としてご活躍されていることと思います。有難うございました。

お母さんの振袖染め直し前

お母さんの振袖染め直し前

染め直した振袖

染め直した振袖

完全お誂え、オーダー着物「花薬玉」

完全お誂え、オーダー着物「花薬玉」

本日、訪問着 花薬玉 受け取りました。
ありがとうございました。
花薬玉の友禅が、なんとも言えない上品な色で、
また、 心配していた地色も綺麗な薄い緑で気に入りました。
写真で見るよりずっと素敵です。
当初の注文通り、大人可愛い花薬玉(という、中年の無理な注文)を
ここまで見事に仕上げられる職人魂、お見事です。素晴らしい。
上品で、格調高く、それでいて可愛らしく、可愛すぎない なんとも形容できません。

公庄様にオーダーして、オーダーに目覚めてしまうと百貨店や呉服屋では着物は購入できません。
特に友禅の優しい色合いが私好みです。

訪問着「花薬玉」

訪問着「花薬玉」

 

 

訪問着染め直し

S様は北海道から来て頂いた最初のお客さまでした。有難うございます。

こんにちは、先ほど届きました着物を母と開封しました。
染め直しを初めてしましたが見違える様にして頂きありがとう御座いました。
こんなにきれいになるのですね。 これからは管理をキチンとして大切にしていきたいと思います。
染め直しにあまり賛成では無かった母の第一声も「あら~、ステキになったね!」です。

染め直す前の訪問着

染め直す前の訪問着

染め直した訪問着

染め直した訪問着

着物染め直し

お客様より、地色を染め直し少し豪華にしてほしいとのメールをいただきました。地色は掃き合わせば直せる範囲でした。掃き合わせで染め直し模様に金彩を加え豪華に仕上げました。振袖、留袖は金彩を加えることでかなり豪華に仕上げることが出来ます。

染め直す前の留袖

染め直す前の留袖

地色掃き合わせ金彩加工

地色掃き合わせ金彩加工

せぇちゃん!

FBでせぇちゃんを探してみましたがやはりいませんでした。自宅と仕事場の行き帰りのほかはどこにも行くこともなくなってきました。このままではせぇちゃんとの運命の邂逅も期待できません。以前せぇちゃんに手紙を書きましたが出すことが出来ませんでした。ここにのっけます。せぇちゃん!もしこれを読んだら連絡してね。

せぇちゃん 元気?
お兄ぃのこと覚えてる?
せぇちゃんが2,3,4年生、僕は24,5,6歳のころ。
もう40年近くが経ってしまったねぇ。
せぇちゃんはもう50歳を超えてるんだ。僕も60歳を超えたじじぃになってるよ。 早いなぁ。
せぇちゃんに黙ってその街を出て行ってしまいごめんね。
せぇちゃんだけでなく、お世話になった坂本さんや棟梁を始め労務者の親父さんたちにも黙って逃げるようにその街を出て行ってしまいました。
故郷を捨てたオヤジさんたちには帰る所はありません。
山谷の外に仕事を見つけるところもありません。
親父さんやせぇちゃんに何といえば良いのか分からなかったのです。
オイルショックの影響で不況がまだ続いている頃、いつもより遅れて手配師の佐藤さんのところへ行ったとき
「あんちゃん来たか、ちょっとこっち、こっち」と手招きして、そばにいる二人の労務者を差し「一緒に行ってくれ」といいます。
「僕来たとこやから後でも・・」と云うと「いいんだ、いいんだ」と肩を叩いて押してくれました。
二人について行きかけると後ろでパンパンと手を叩き「今日はこれでおしまい、もうないよ」と佐藤さんの声が聞こえました。
振り返って見ると、待っていた労務者たちがぞろぞろと思い思いに立ち去って行きます。仕事にあぶれたのです。
ああ、僕はもうこの街にいてはいけない・・・と思いました。
せぇちゃんにモデルになってもらいF30のキャンバスに描いた絵は今も時々懐かしく見ているよ。
ぷっくり肥えたせぇちゃんがまっすぐ僕を見つめてくれます。
あの街を出て4,5年経った頃、入選した絵を見に上野の美術館へ行った後、南千住の商店街から路地を入り「筑波荘」にも行きました。
そこには「筑波荘」はなく新しい民家が建っていました。
せぇちゃんや他の知った顔はありません。
皆んな何処かへ立ち退いていったんだね。しかし、せぇちゃんとお母さんはきっと何処か近いところに住んでいたんだと思う。 靴底を切り抜くお母さんの仕事もあるから・・・。
今では、もしどこかの街でばったり出会ってもお互いに分らないねぇ。
50歳をすぎたせぇちゃん、この40年は軽い知能障害のあった君にとって辛いこともあったやろねぇ。
でも、元気で明るく素直な君はおかみさんにポンポン言われながらもいいお父さんをしているでしょう。
また山谷で飲みたいなぁ。
ぐてんぐてんになって小便臭い路上でひっくり返りたいなぁ。

朝焼けの琵琶湖の空

朝焼けの琵琶湖の空

クロスする朝の飛行機雲

クロスする朝の飛行機雲

着物染め直し

Y様より色留袖を黒留袖に染め直したいとのメールをいただきました。着物の模様を拝見しますと黒留袖に染め直すより色留袖として染め直したほうがいいのではとお勧めしました。染め直した状態に金彩、銀彩を加えますと見違えるような色留袖によみがえりました。

腰の下部分になかなか落とせない大きな汚れがありました、この汚れがあるために黒に染め直すしかないと判断されていたのでしょう。同じシミ、汚れ落としでも職人さんによってかなり腕の違いがあります。

 

染め直す前の色留袖

染め直す前の色留袖

染め直し、仕立て直した色留袖

染め直し、仕立て直した色留袖

 

黒留袖「破れ霞に組紐模様」

染め直しのご注文でしたが地色補正するだけでもいいと判断しました。染め直せばそれなりに費用がかかります。その費用の浮いた分を金彩で破れ霞の模様をバックに入れました。

この着物はこうすればもっといい着物に仕上げることが出来る、と思うことは多々あります。この留袖もバックに破れ霞を加えることでより充実した留袖に仕上がったと思います。

 

頃留袖「組紐模様」

頃留袖「組紐模様」

黒留袖「組紐に破れ霞」

黒留袖「組紐に破れ霞」

完全お誂えオーダー着物、黒留袖「青海波・宝船」

ご主人様のお勧めでオーダーご注文していただきました黒留袖「青海波・宝船」。

公庄工房様

先ほど、帰宅しました主人に黒留袖を披露いたしました。
衣桁にかけてお柄の全体図像を見てもらいましたが、美しい南蛮船と迫力ある青海波を見た途端、大変感激しておりました。
最近長崎に行って南蛮船の資料に触れる機会が多かったため、余計に感動したものと思います。

青海波・宝船

青海波・宝船

 

黒留袖「青海波・宝船」

黒留袖「青海波・宝船」

 

着物染め直し

今までに衣食住にかかわる日本の文化は失われてきたものが多くあります。生活習慣が変わってきたことで着物も着て頂ける機会が少なくなってきました。インクジェット着物の氾濫で京友禅の着物も少なくなってきました。着物は染め直したり、仕立て直せば世代を超えて着ていただけます。

この振袖はお母さんの振袖を娘さんの好みの地色に染め直した振袖です。Y様、娘様はもうご結婚されておられることと思います。この振袖はお孫さんにも着て頂ける、はやりすたりの無い古典柄の振袖です。お好みの地色に染め直し着ていただきたいと思います。

染め直す前のお母さんの振袖

染め直す前のお母さんの振袖

染め直し娘様の寸法で仕立て直した振袖

染め直し娘様の寸法で仕立て直した振袖

着物染め直し

E様いつも有難うございます。この色無地はお母様がE様のお名前で染め直しをお願いしてくださいました。その後も染め直し、仕立て直しなどたくさんのお仕事をいただきました。染め直した色無地や帯はE様を始め娘さんたちの卒業式などで活躍してくれたようですね。有難うございます。

染め直す前の色無地

染め直す前の色無地

染め直した色無地

染め直した色無地