京都・着物つれづれ|公庄工房

京都・着物つれづれ

初めての訪問着染め直し

訪問着染め直し、仕立て直した訪問着

染め直した訪問着、仕立て直し

2005年HP「京友禅公庄工房」を開設しました。静岡県にお住まいのH様より訪問着染め直しのご注文がありました。仕上がった訪問着を見て「これはきっと多くの方にご利用していただけるぞ!」と考えたものでした。その後何人もの方々より呉服屋さんに染め直しの相談したが出来ないと言われた、とメールをいただきました。

訪問着染め直す前

訪問着染め直す前

 

オーダ着物、訪問着「琳派四君子」

ご希望通り四君子の菊、梅、竹、蘭だけで模様をまとめました。

上前のバックには金彩で破れ霞を入れてあります。

これで京友禅らしく引き締まった模様になったと思います。

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雨コート染め直し

雨コートは強い防水加工になっていますので染め直せない場合もありますが、幸いこのコートはテストした結果、染め直せることが分かり薄いピンク系の地色に染め直すことが出来ました。

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オーダー絽訪問着「雪華模様」

今年は早くから熱くなってきそうです。涼しそうな訪問着に仕上がりました。

夏の着物ですので、金彩ではなく銀彩仕上げを行いました。

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オーダー訪問着「七宝・絵草紙」

S様、今回もご利用くださり有難うございます。
いつも出来上がりをブログに取り上げていただき感謝しています。

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美山の里へ、

先日、研修生としてきてくれている谷間君、空君と三人で花見に、美山の里へ行きました。

空君の運転で鞍馬より花背峠を越え芹生の里へ。

昔ながらの曲がりくねった急な坂道は今では珍しく、これぞ峠道だ!と云う美しい山道でした。雪の残る峠を越えたところにある山里が芹生です。

「菅原伝授手習鑑」の四段目「寺子屋の段」で舞台となった奥深い山里です。あまりにも静かで村人が住んでいるような感じはしません。桜もまだつぼみの状態でした。芹生峠を越え美山の里へ、

美山は昭和30年代の日本にはどこもにでもあったはずの、懐かしい茅葺屋根のある風景です。田起しをする牛が何処かにいるのではないかと思えます。

村を挙げてこの里を守るには大変な決意が云ったことでしょう。

成長ばかりを追い求めず自給自足を胸にやって行けば、このように心豊かな村が存在できるのです。寒い日ではありましたが、入ったお店のストーブが暖かくうどんをおいしく頂きました。

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美山1

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塩瀬帯「浮御堂」

ご主人様の思い入れのある浮御堂、大津絵でまとめた塩瀬帯はオーダーならではの帯に仕上がりました。IMG_5160IMG_5157IMG_5156

冬の大原

鴨川は三条を今出川まで行くと高野川と合流しています。
高野川をさかのぼって行くと八瀬、大原へと続きます。
冬の大原は観光客も少なく、田舎育ちの私にはどの道を歩いてもいつか来たことのあるような懐かしい気がします。
大原には、孤高の画仙人と言われる小松均さんの美術館があります。
目的もなく歩いているとあちこちに「大原風景」や「わが窓より」に描かれた風景に出会います。
友と二人、かつてこの道を歩いて野宿をしながら小浜の外れの小さな漁村まで行きました。塩鯖街道と言われる道です。
夜の浜辺でキラキラ輝いていた夜光虫を今も忘れることがありません。
その友は、今になって自らの人生を捨ててしまいました・・・・。
・・・今日は、しば漬を肴に熱燗の酒でも飲むか・・・。

訪問着「貝桶に橘」

よく活用される貝桶模様です。
着物には品位、格調がなければなりません。

訪問着「更紗・華紋」

二度染をしたことで深みのある地色になりました。